2011-09-02

横浜トリエンナーレ2011のレポート・その2

専修大学インターン生の小田です。先日横浜トリエンナーレにいってきました。

横浜トリエンナーレ
3年に1度開催される日本を代表する現代アートの国際展。
2001年に始まり、2005年、2008年に開催されました。
10年目の節目となる今回は、「みる」「そだてる」「つなげる」の理念のもと、
各種関連プログラムを開催。
主会場…横浜美術館・日本郵船海岸通倉庫




印象に残った作品
Tracking Happiness2009 Mircea CANTOR(1977,ルーマニア生まれ)
これはビデオ作品で、白い砂漠のような世界の中、白い服をまとった女性たちが
自分の前に残された足跡を黙々とほうきで消していく..
女性たちは白い砂の上をはだしで歩いているので、自分の足跡も残っていく。
そのあとを、またあとからくる女性がほうきではく。
最初はまっすぐに歩いていくが、次第に輪のかたちになって歩く。
もちろん、ほうきをはきつづけながら。
女性たち以外には、ほかの動植物も建造物もみあたらない。

作品詳細はこちら

自分のまえにある足跡を掃いてきれいにしたつもりなのに、
気づかないうちに自分も足跡を残してしまう。
そして、次にくるひとも延々と同じ行動を繰り返す。
こんな作品をみて、歴史や戦争に対してにもふり返させられるが、
変化がすくない何の変哲もない日常生活が頭にうかんだり
最近よく同じような失敗を繰り返す自分やその尻拭いをしてくれる友人をみている気も
しました。そして、またもう一度視座のお話も思い出しました。

全体的にも、絵画・像・映像作品から来場者参加型、更にはめの前でパフォーマンス
といった色々な種類の作品をみれたのでとてもよい機会でした。
また美術館は久しぶりだったので、とても刺激的な一日でした。

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